17時35分、控室を出発。
本日お世話になるお馬さんの名前は「おせち」。男の子です。馬丁さんが「乗るのは出るギリギリの方が良い」とアドバイスをくれ、ここでもしばらく待ちます。常盤新殿前は観光の方の通り道になっており、かなり混雑していました。馬丁さんが「馬に近づきすぎないで!危ないですよ」「フラッシュは焚かないで!」と逐一声をかけてらっしゃいましたが、ここにも警備さんがいてくれたらなぁと素人考えで思ったり。町内としてももう少し誘導ができれば良かったと反省しました。

6月の乗馬練習の様子

人通りが多い場所で金冠を直してもらう大将
さて、いよいよおせちさんに乗馬します。
馬丁さん「踏み台は?」
・・・・・・・・・・
一同「踏み台!?!?!?」
6月に乗馬の練習をさせていただいた際は踏み台もご用意いただいていたので、すっかりそのつもりというか、全然気にもしておりませんでした…。
そこでご協力いただいたのが、いつも弓矢町の取材に来てくださるフリーランスの記者さん。なんと撮影用の脚立を貸してくれました。この後の道中も、記者さんがいないと乗り降りできない事態となり、本当にご迷惑をおかけしました。田中さん、衷心より感謝申し上げます。


右下奥に写るのがお借りした脚立です
待機中の武者たち
このゴタゴタの隙に、他の武者と半纏組は神幸通に整列します。
私も神幸通から出てくるところを撮影したい!でもお客さんがたくさんいて、割って入るわけにもいかない!と頭を悩ませていたら、ものすごく良い位置に会計の岡本さんがいるじゃないですか!!!
さすが、かつての武者行列参加者はベストポジションをよくご理解しています(動画から切り出した写真なのでブレブレですが)。

赤丸が岡本さん

歩く順番は旗⇒武者⇒大将⇒裃⇒半纏

先頭を行く坂田さん

赤い帯が映えます

馬はひときわ目立ちます!
神幸通から西門にかけてはアナウンスが流れ、「51年ぶりに巡行に復帰いたしました清々講社第弐号弓矢組 武者神役行列でございます」という放送が聞こえてきて泣きそうになりました。
四条通を粛々と進み、縄手で一時休憩。
床几に座った武者たちは、軍議でも始めそうな雰囲気で大変良かったです。
大将はここでは馬から降りず。後から聞いた話ですが、大将はこの時既にだいぶ苦しい思いをしていたそうです。鎧の重さが分散できず、馬の揺れで負担がかかっていたとのこと。
この間も、周囲の商店の皆様がお茶を手渡してくださいます。

群衆に見守られながら歩く四条通

本陣みたいな雰囲気

大将は馬に乗ったまま待機しています
行列の再開は18時40分頃。縄手通(大和大路通)を北上します。
私は大和大路通の西側に待機。東側には弓矢町応援団が続々と集まっていました。
加えて私が弓矢町の腕章をしていたからか、いろいろな方に声をかけていただきました。中には「弓矢組を見るために、新幹線の時間を遅らせました」なんて方も!
町内のみんなも「弓矢組のTシャツを着ていたら、応援の言葉をいただいた」とか「武具飾り見に行ったよ~と声をかけてもらった!」と言っていました。嬉しすぎる…!

四条縄手の辻も大勢の人で賑わいます

知っている面々を見つけて顔がほころぶ大将

大将と同様に「おっ!」となっている裃組

2024年に作ったばかりの弓矢組半纏
八坂神社が見えなくなるまでに3話を費やしましたが、まだまだ武者神役は続きます。