見失った武者を追いかけ、大和大路を走ります。去年もこれで相当痛い目を見ました(見失ったので御旅所に戻ったりした)。
どうにか武者たちに追い着くことができました!ともに弓箭閣へ向かいます。
弓箭閣に着いたのは20時50分頃。手分けをして鎧を取り外します。汗をたっぷり吸っているので、広げて乾かします。この辺りは岡本さんが指示を出してくれました。「50年前もこんな感じだったよ」と。さすが経験者。

暗闇を行く武者たち

ねぎらいの言葉が止まらない

ただいま!

旗玉もお片付け

早く涼んでほしくて、急いでパーツを取り外します

2階で鎧を干しておきます
21時15分、ついに大将が弓箭閣に到着!みんなが拍手でお出迎え。
鎧を取り外して驚いたのは、他の武者たちとは比べ物にならないくらい汗をかいていたこと!もちろん羽衣をまとっていたというのはありますが、高い所だし風が吹くのかな~なんて気楽に考えていて申し訳なくなるほどの発汗量。やはり古い鎧だけあって、サイズが小さいんですよね。それで相当身体に密着していたようです(もちろん明珍さんが修理してくださった際に、なるべく調整はしてくださったのですが)。
そして胸から脇の下を通るパーツの角(写真の青い丸の部分)が身体に刺さっていたそうです。だから寺町で休憩をした際に「痛い」と言っていたのか…よくぞ最後まで持ちこたえてくれました。
※青い矢印の先も割れていました。

大将お疲れ様!

そりゃ痛いよ…
実は裃を着用した役員3名とは御旅所で別れております。この3名のみ御旅所で御神輿を待つのが毎年の習わしです。無事に御神輿を迎えられたということは、弓矢組の武者神役も警護の任を勤め上げたと言って良いの…かな?町内としては誰1人欠けることなく、弓箭閣まで戻って来られたことにホッと安堵のため息が出ました。
最後は役員さんから「帰りが22時を超える」と連絡があったので、弓箭閣を岡本さんに任せて帰宅する流れとなりました。皆「疲れた」と言いながら、その顔は晴れ晴れとしていたように思います。
これにて清々講社第弐号 弓矢組の神幸祭は幕を閉じました。

役員さんが撮影 したお神輿

無事に終わって良かったです!

帰り際に遭遇した役員さん方
0時2分、出口さんから「御旅で神輿を最後まで見てました、かえってきたら0時になりました」と連絡が入って驚きました。出口さん…だって八坂神社まで一緒に行った時に「ワシ足が痛くてな…これ以上付いていかれへんからな…」って言ってたじゃない…!本当にビックリしました笑
さて、長々と書きなぐりましたが、以上が川上から見た武者神役の復活レポートでございます。拙い文ではございましたが、町内のみんなの様子が少しでも伝わったら嬉しいです。
私が弓矢町武具飾りに参加するようになったのは今から9年前。その時は「面白い催しやってるな」くらいでしたし、当然「行列を復活させる!」なんてのは夢のまた夢。でも皆どこかで復活を望んでいたのだということが徐々に明らかになりました。復活にあたり、たくさん協議を重ねました。もちろん衝突もありました。これはみんなが本気だったからだと思います。メンバーの高齢化もあり、先に諸先輩方のもとへ旅立ってしまった方々もいます。見てほしかったなぁ。
もちろん今回の行列復活は、町内外の皆様のお力添えがあってこそ。右も左も分からない弓矢町に親身になって寄り添ってくださった八坂神社の東條さん、弓矢町の背中をずっと押してくれていた宮本組の皆さん、明珍さんをはじめとする大将印の修復に携わってくれた皆さま、SNSやインターネット上で応援・援助をしてくださった皆さま…挙げればきりがありません。「復活させるからには、たった1年で終わらせるような真似はできない」を合言葉にやってまいりましたが、それは来年以降も変わりません。「100年続く弓矢町武者神役」を目指して、これからも邁進してまいります。どうぞ引き続き弓矢町をよろしくお願いします。
楽しかった!!!!!
