一行は縄手通を直進。沿道の方から時折拍手をいただきます。
若松通を少し東へ、新大和大路通を通って三条通に出ます。橋の上を進む様子は実に絵になります。橋の上で「御神輿ってまだですか?」と聞かれましたが、「御神輿はまだですが、この行列も51年ぶりなんで見てってください~!」と叫ぶなどしておりました。

両脇から拍手をいただくことも

くるぞくるぞ…

風圧で旗が重くなる三条大橋
三条大橋を渡ったら木屋町通を北上します。
二条通に突き当ったら休憩だ!GoProの電池も入れ替えられるぞ!と思っていたのですが、休憩がない…だと?(※タイトル回収)
2024年はここで30分以上待ったはずだったのに!
さすがに四条縄手から歩きどおしの武者やご老体たちが心配です。河原町二条の交差点、昨年の写真を見てください。真っ暗でしょ?30分以上早い進行です。

2024年の河原町二条

2025年の河原町二条
そのまま寺町通を進み、寺町専門店会へ。
19時15分、ようやく矢田寺の前で足が止まりました。大将も馬から下りましたが、早川さんが慌てて支えたほどの憔悴ぶり。大将の山中さんが小さな声で「痛い」と訴えます。どうやら肩の下に入れていたパッドがずれてしまった模様。更に肩回りの武具が後ろに引っ張られ、かなり辛い状況を耐え続 けていたようです。一度紐を緩めて鎧を整えます。
手持ちの扇子で仰いでいたら、周囲の方が「この団扇あげるし、仰いであげて!」とか、「携帯扇風機あるよ!」と集まってくれました。ありがたいことです。

アーケードは明るくていいなぁ

休憩する武者たち

雨のおかげで奇跡的に涼しい夜

久世稚児さん

仰げ仰げ!
20時00分、再出発です。三条名店街を進みます。
昨年苦労した天井 の提灯を、旗持ちの坂田さんが上手に躱していきます。三条名店街はとにかく海外のお客様が多かった印象です。ここから河原町通に出るのですが、去年は歩行者も通行止めになっており、かなり苦労した記憶が。
そのため今年は河原町通の西側を選択…して失敗しました。そうか、道路の片側には車がいるんだ!こうなったら仕方ありません。四条河原町の交差点へ急ぎます。

去年苦労した提灯だって何のその

道行く女の子たちが口をそろえて
「馬かわいい~!」と言っていました
20時15分、四条河原町の交差点を通過。
ようやく御旅所に着きました。何が辛いって、四条通でどれだけ武者が待機しなければいけないのかが分からない。たまに「ちょっと前進んで~」みたいなことになるので、床几を出して座れない。大将も相当辛そうだけれど、馬から降りることもできない。
20時30分、列が四条大橋へ向けて進み出します。
橋を渡るところまでは見守れたのですが、もちろんその先は通行止め。撮影班の吉田さんと私は橋の北側におり、弓矢町に帰るには南側に渡らないといけません。そこで祇園四条の駅を通って南座前に出ました。
あれ?大将と半纏組はいるのに、武者4領と旗がいない!大和大路通の人混みに目を凝らすと、かすかに弓矢組の半纏のようなものが目に入ったので、吉田さんと二手に分かれ、私は4人の武者たちを追うため大和大路通を走りました。

四条河原町の交差点

先の見えない待ち時間


四条大橋(動画から切り出し)
四条縄手の交差点、武者4人がいない!
もうこの時点で足が攣りそうな川上です。
中途半端ですが、長くなるのでここで切ります。→次:第5話 ただいま弓箭閣!